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ワインのショウズ宮長(1987年創業)のオーナーとしてフランスを中心に産地を訪問し大小を問わず生産者と交流し親密な関係を築いているつもりです。日本からの提案と彼らからの情報を得、相互の理解を深めそれを顧客の方々に還元できればと思っております。

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2010年6月 7日 (月)

ヤラヴァレーの様々なテロワールが生むエレガントな個性。ドメーヌ・シャンドンのしなやかなワイン


●昨夜から宿泊しているホテルの外は朝から小雨が降っている。メルボルンから東に車で1時間ヤラ川を挟んで広がるヤラヴァレー。ここの一角のホテルからメルボルン寄りに15分ほどMaroondanハイウエイを西に向かう。1986年にこの地に魅せられたフランスのモエ・エ・シャンドン社が土地を購入しスパークリングワインとスティルワインを造っているドメーヌ・シャンドンに。車窓からは雨で濡れた橙色が混じる幾つものブドウ畑。その一面の丘陵がしっとりと180度に広がる。今(2010年4月27日)、ここでは秋。ちょうどブドウの収穫は終わったところ。ハイウエイを少し入ったところにドメーヌ・シャンドンのワイナリーがあった。

●蔦が絡む煉瓦のかべの瀟洒な建物。LVMHのアジアパシフィックマネジャーのキャメロン・マーフィー氏が笑顔で迎えてくれた。続いてワインメーカーのリリアン・カーターさんも加わった。歩きながらミュージアムの見学と解説。ここヤラヴァレーの150年の歴史とシャンドンのポリシーが視覚的にもおしゃれに説明されている。

シャルドネ、ピノノワール、ピノムニエ種からメトード・トラディションと呼ばれるシャンパン製法で造られている。南極海からの冷たい風とヤラ川水系の保湿性からの冷涼な気候。標高80m~400mに小さな川の集合のヤラ川がくねるように流れ異なった区画の畑が違った微気候を持ちそれぞれの個性をもっている。20%が自社畑80%が契約農家。それぞれの区画のブドウを組み合わせアッサンブラ―ジュ(調合)しこの地の個性を最上の形(ワイン)にしている。

●グリーンポイントと呼ばれるレストランの奥にRidding Hallと書かれたスパークリングワインのセラーがある。ワインが瓶内二次発酵中で穴のあいたA型の板に逆さに刺さり整然と並んでいる。その真ん中あたりに白いテーブルクロスのかかった席があった。全体は薄暗いがそこは明るい。
席に案内されるとリリアンがオイスターは大丈夫かとたずねる。ショウズからの訪問者は4名。うち2人が苦手なため小海老のサラダを出してくれた。シャンドン・ブリュット。ヴィンテージ・ブリュット2006。.シャンドン・ロゼ。ヴィンテージ・ロゼ2006の4つを試飲。新鮮で甘みを感じる海老に香草類の香りと味が複雑さを出し総てのワインと絡み合う。ワインもヴィンテージもの二つは酸のテクスチャーがあり海老の甘さを引き立たせる。ノンヴィンテージの二つはワインと料理が融合していく。私たちのコメントを注意深そうに聞くリリアン。遠い北半球の日本からの客人の言葉も逃さない。ワインメーカーとして真剣さが伝わる。
料理と合わせることにより、より鮮明になる試飲です。セラーのひんやりとした空気のなかで彼女がそういった。
試飲の途中、瓶を一本いっぽん回す作業に(ルミアージュ)スタッフが現れた。まさに周りは瓶内二次発酵中なのだ。
●レストランに戻りバレルセレクション・シャルドネ2008、バレルセレクション・ピノノワール2008、、バレルセレクション・シラーズ2007を試飲、やや小さめの生オイスターにはトビコやキャビアが飾ってある。軽くスモークされた紅ますにはホワイトバルサミコのソースが添えられラデッシュなどの新鮮野菜やハーブも。生ハムも
もっちりしてフレッシュ感がある。ワインも料理もそれぞれのハーモニーをかなでる。シャルドネは樽からのバニラを感じピノノワールのスパイシーさとチェリーの果実味、シラーズの黒い果実の凝縮感と胡椒の香りなどが品よく主張している。
全面がガラス張りの外はブドウ畑が広がる。それを眺めながらこの地のテロワールのワインと料理の二つの贈り物を頂く至福。リリアンとマーフィーに私たちショウズやアルテーゴの写真も見てもらいながら話は弾んだ。
●先住民アボリジニーの言葉で“ヤラ”とはいつも水が流れる場所だそうだ。土地を区切ったり所有したりしないおおらかな人々は絶えないこの水の流れのように誰しもが豊かな自然を満喫しなさいと訪問者の私たち語りかけているように思われた。
翌日メルボルンを観光中、今年世界遺産に登録された王立博覧会ビルの正面に二つの旗が翻っていた。オーストラリア国旗とアボリジニーの旗が並んで。

(ショウズ・ソムリエ 石黒)

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