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ワインのショウズ宮長(1987年創業)のオーナーとしてフランスを中心に産地を訪問し大小を問わず生産者と交流し親密な関係を築いているつもりです。日本からの提案と彼らからの情報を得、相互の理解を深めそれを顧客の方々に還元できればと思っております。

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2010年6月

2010年6月23日 (水)

世界のワインメーカー3名来店!


6月17日(木)
LVMHグループの生産者たちがショウズに来店してくれた。
4月に訪問したオーストラリア・ヴィクトリア州のドメーヌ・シャンドンのワインメーカー リリアン・カーター女史とニュージーランド・クラウディ・ベイのワインメーカー ニック・レーン氏、アルゼンチン・テラザスのワインメーカー グスターボ・サンチェス氏の3名がLVMH社のスタッフとともに。。。
この日、名古屋でのLVMHグループの試飲が催され、そこでリリアン・カーター女史と再会。
ともにこんなに早く再会できたことを喜んでいたのだが、翌日、早朝に大阪に行かなくてはならないし、夜は、他のイベントの参加があるということで、来店は、無理と思っていたが、深夜イベントの後、三人でかけつけてくれた。

リリアンらは、ショウズの内装やハマチのカルパッチョなどのつまみに興味津津、ドメーヌ・シャンドン・ヴィンテージ・ロゼとともに楽しんでくれた。

リリアンは、私のアートを見たいと言い、壁に飾ってあるグラフィックに社交辞令を言ってくれた。

2010年6月 7日 (月)

ヤラヴァレーの様々なテロワールが生むエレガントな個性。ドメーヌ・シャンドンのしなやかなワイン


●昨夜から宿泊しているホテルの外は朝から小雨が降っている。メルボルンから東に車で1時間ヤラ川を挟んで広がるヤラヴァレー。ここの一角のホテルからメルボルン寄りに15分ほどMaroondanハイウエイを西に向かう。1986年にこの地に魅せられたフランスのモエ・エ・シャンドン社が土地を購入しスパークリングワインとスティルワインを造っているドメーヌ・シャンドンに。車窓からは雨で濡れた橙色が混じる幾つものブドウ畑。その一面の丘陵がしっとりと180度に広がる。今(2010年4月27日)、ここでは秋。ちょうどブドウの収穫は終わったところ。ハイウエイを少し入ったところにドメーヌ・シャンドンのワイナリーがあった。

●蔦が絡む煉瓦のかべの瀟洒な建物。LVMHのアジアパシフィックマネジャーのキャメロン・マーフィー氏が笑顔で迎えてくれた。続いてワインメーカーのリリアン・カーターさんも加わった。歩きながらミュージアムの見学と解説。ここヤラヴァレーの150年の歴史とシャンドンのポリシーが視覚的にもおしゃれに説明されている。

シャルドネ、ピノノワール、ピノムニエ種からメトード・トラディションと呼ばれるシャンパン製法で造られている。南極海からの冷たい風とヤラ川水系の保湿性からの冷涼な気候。標高80m~400mに小さな川の集合のヤラ川がくねるように流れ異なった区画の畑が違った微気候を持ちそれぞれの個性をもっている。20%が自社畑80%が契約農家。それぞれの区画のブドウを組み合わせアッサンブラ―ジュ(調合)しこの地の個性を最上の形(ワイン)にしている。

●グリーンポイントと呼ばれるレストランの奥にRidding Hallと書かれたスパークリングワインのセラーがある。ワインが瓶内二次発酵中で穴のあいたA型の板に逆さに刺さり整然と並んでいる。その真ん中あたりに白いテーブルクロスのかかった席があった。全体は薄暗いがそこは明るい。
席に案内されるとリリアンがオイスターは大丈夫かとたずねる。ショウズからの訪問者は4名。うち2人が苦手なため小海老のサラダを出してくれた。シャンドン・ブリュット。ヴィンテージ・ブリュット2006。.シャンドン・ロゼ。ヴィンテージ・ロゼ2006の4つを試飲。新鮮で甘みを感じる海老に香草類の香りと味が複雑さを出し総てのワインと絡み合う。ワインもヴィンテージもの二つは酸のテクスチャーがあり海老の甘さを引き立たせる。ノンヴィンテージの二つはワインと料理が融合していく。私たちのコメントを注意深そうに聞くリリアン。遠い北半球の日本からの客人の言葉も逃さない。ワインメーカーとして真剣さが伝わる。
料理と合わせることにより、より鮮明になる試飲です。セラーのひんやりとした空気のなかで彼女がそういった。
試飲の途中、瓶を一本いっぽん回す作業に(ルミアージュ)スタッフが現れた。まさに周りは瓶内二次発酵中なのだ。
●レストランに戻りバレルセレクション・シャルドネ2008、バレルセレクション・ピノノワール2008、、バレルセレクション・シラーズ2007を試飲、やや小さめの生オイスターにはトビコやキャビアが飾ってある。軽くスモークされた紅ますにはホワイトバルサミコのソースが添えられラデッシュなどの新鮮野菜やハーブも。生ハムも
もっちりしてフレッシュ感がある。ワインも料理もそれぞれのハーモニーをかなでる。シャルドネは樽からのバニラを感じピノノワールのスパイシーさとチェリーの果実味、シラーズの黒い果実の凝縮感と胡椒の香りなどが品よく主張している。
全面がガラス張りの外はブドウ畑が広がる。それを眺めながらこの地のテロワールのワインと料理の二つの贈り物を頂く至福。リリアンとマーフィーに私たちショウズやアルテーゴの写真も見てもらいながら話は弾んだ。
●先住民アボリジニーの言葉で“ヤラ”とはいつも水が流れる場所だそうだ。土地を区切ったり所有したりしないおおらかな人々は絶えないこの水の流れのように誰しもが豊かな自然を満喫しなさいと訪問者の私たち語りかけているように思われた。
翌日メルボルンを観光中、今年世界遺産に登録された王立博覧会ビルの正面に二つの旗が翻っていた。オーストラリア国旗とアボリジニーの旗が並んで。

(ショウズ・ソムリエ 石黒)

2010年6月 4日 (金)

豪・ヴィクトリア中央で”自然との調和”のワインを造り続けるミッチェルトン―産地を訪ねて


●ワラビーが湖沼から森を抜けブドウ畑に差し掛かったところでとまった。ジョンが操る車で池やゴウルバン川が蛇行する沼地と森を携えた丘陵に広がる150haのミッチェルトンの葡萄畑を廻る。
昼夜の気温差が大きく、日照量にも恵まれた粘土質の土壌。コルドン仕立ての垣根は整然とどこまでも続きその垣根と垣根の間隔は小型車が通れるぐらい広い。下草も生え橙色になりかけたブドウの葉とは対照的に青々としている。
●こうした自然への介入を抑え調和を目指すポリシーで有機栽培を実践しブドウの品質を向上させてきたミッチェルトン社。この栽培の責任者でありワイナリーのマネジャーでもあるのがジョン・バースフォード氏なのだ。環境への尊敬と調和が信条でこの土地に魅入っている。
●4月26日早朝7時ブリスベンを離陸しメルボルンへ。さらに150km車を走らせゴウルバン・ヴァレーに。途中ほとんど人も町も見かけないない丘陵地に忽然とMITCHELTONの門が。11時30分着。門からブドウ畑のはるか向こうにそびえる建物がシンボルロゴにもなっているワイナリーだ。
 ジョンと呼んでください 。気さくにあいさつを交わすと彼は私たちを研究室に案内する。白一色の部屋で収穫されたブドウを区画ごとに分析している。次にプレス機,発酵桶、ろ過機、熟成樽の説明を受ける。その都度発酵桶や熟成樽からワインを試飲させてくれる。
まだ白く濁ってるリースリングやマルサンヌ。青い香りと果実味たっぷりのシラー、グルナッシュ、ヴィオニエなど。フランスのコート・デュ・ローヌ由来の品種が多い。

●ヴィクトリア州郊外レストラン」No1に選ばれたワイナリー内のレストランで頂いたサーモンと小海老のマリネとBlackwood Parkリースリング2009はさすがに合う。ねっとりした新鮮なうちにスモークされたサーモンと発刺とした酸、オレンジの皮のような苦味が添えられた生野菜とも相乗する。
牛肉のメダイヨングリルにエシャロットとワイルドマッシュルームのカラメリゼとHeathcoteシラーズ2005も自然を感じる組み合わせだ。こんがりとチャコールで焼かれた肉の中身は柔らかくジューシーで濃いピンク色。シルキーなタンニンとブランデー漬けチェリーの果実味、スパイシー感がカラメリゼとも渾然一体となり此の地の自然からの恵みそのものなのだ。


ミッチェルトンでの自然との調和のワイン造りに共鳴したケン&マリーロウが織りなす料理はそれ自体素晴らしいがここのワインと合わせることでそれは完結するようだ。5スターのホテルを豪州、UKと渡り歩きここにたどり着いたとのこと。私たちが見せたショウズ宮長の川井シェフの料理アルバムをふたりは覗きこんでみてくれた。

●さらに白と赤の試飲をプリントシラーズギャラリーでさせていただく。
Printシラーズとはこのワイナリーが誇る頂点の赤ワインでミッチェルトンの最も古い複数の区画の小ロットのブドウをフレンチオークの新樽で18カ月熟成される。出来が最上でない年は造らない。ラベルの絵は毎回アーチストが変わる。そのギャラリーを兼ねた部屋がここである。
白はBlack Wood Parkリースリング2009と2002。ほかにシャルドネ2008とAir Strip2009。これはマルサンヌ、ルーサンヌ、ヴィオニエを使用したフランスのシャトー・ヌフ・デュ・パプ ブランを想わせるタイプで様々なフルーツの酸が複雑に絡み上品な仕上がり。
赤はHeathcoteシラーズ2005、ミッチェルトン・シラーズ2008、ヴィクトリア・カベルネソービニョン2007そしてPrintシラーズ1999.。やはりPrintシラーズはすごかった。果実味の複雑さ木樽からのモカやプディングのアロマ。シルキーなタンニン。上品なアフター。

●別れ際ジョンは大地に根差した栽培者としての自信に満ちた笑顔で私たちを見送ってくれた。すでに6時を過ぎ茜色の混じった空がやさしくブドウ畑を包んでいた。心地いい余韻が長く続きミッチェルトンに別れを告げた。

(ショウズ・ソムリエ石黒 )

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